末梢神経障害

抗NF155抗体陽性Nodopathyの臨床的・電気生理学的特徴

自己免疫性ノドパチーの抗NF155抗体陽性ノドパチーについて、臨床的・電気生理学的特徴をまとめてみました。比較的特徴のある症候や検査所見かと思います。下記九州大学からの報告です。Ogata H, Yamasaki R, Hiwatashi ...
血管障害

後脊髄動脈領域の脊髄梗塞の臨床的特徴

脊髄梗塞の大半は前脊髄動脈領域(ASA)に発生しますが、稀に後脊髄動脈(PSA)領域に梗塞をきたすこともあります。前回のreviewに続いて、今回はPSA領域の脊髄梗塞の臨床的特徴についてみていきたいと思います。Zalewski NL, R...
血管障害

脊髄梗塞(Spinal Cord Infarction:SCI)診断基準・review

本日は脊髄梗塞についてまとめてみました。脊髄梗塞について診断基準があるのはご存じでしょうか?下記文献ですが、非常にまとまった文献で読み応えのある内容になっています。Zedde M, De Falco A, Zanferrari C, et ...
パーキンソン病

LCIG+オピカポンの治療効果

今回は、進行期パーキンソン病患者において、レボドパ・カルビドパ腸管内投与療法Levodopa-carbidopa Intestinal Gel(LCIG)にオピカポンを追加する効果の検証がイタリア・フェラーラ大学病院(Movement Di...
パーキンソン病

Continuous subcutaneous foslevodopa/foscarbidopa infusionによる末梢神経障害

パーキンソン病のウェアリングオフのデバイス治療として、皮下注投与のfoslevodopa/foscarbidopa(FLFCI)が全国的に広く行われるようになっていますが、レボドパによる末梢神経障害というものはご存じでしょうか?一般的に、レ...
神経免疫疾患

NMOSDの急性期治療:血液浄化療法

NMOSDの急性期治療はまずステロイドパルス、効果に乏しければ早めに血液浄化療法という流れが一般的かと思います。それでは、ステロイドパルスの効果をいつまでみて、いつから血液浄化療法やIVIgを開始したらよいのでしょうか?また血液浄化療法の適...
神経免疫疾患

シェーグレン症候群による無菌性髄膜炎 part 2

シェーグレン症候群(SS)による神経系の症状は、末梢神経系では約15%、中枢神経系では約5%の患者に認められるとされています。無菌性髄膜炎についての報告について追加していきます。Akiyama, Takuya, et al. "Asepti...
末梢神経障害

EGPAによる神経障害の特徴

神経学では多発単神経障害型を呈する疾患として血管炎は鑑別に挙げるべき疾患となっていますが、実際に多数例でみた場合はどのような症候を呈しているのでしょうか?J Immunol Res. 2020:2020:3530768.doi: 10.11...
神経免疫疾患

多発性硬化症2024年版McDonald診断基準、改訂ポイントまとめ

本記事の内容は、Cohen JA(2025)による解説論文にもとづいて記載しています。2024年版McDonald基準の正式改訂案は現在提出中のようです。Cohen JA. 2024 revision of the McDonald dia...
末梢神経障害

EGPA:ANCAの有無による臨床症状の違い

EGPAではMPO-ANCAが約40%で陽性とされていますが、このANCAによる症状の違いについてはこれまでどのように言われているのでしょうか?Nat Rev Rheumatol.2023 Jun;19(6):378-393.doi: 10...